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※ここから先は、スティノークルの背後の話になります。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 毎日癒しを与えてくれる大切な家族がいる。 冬には暖かそうな服を着て、夏は少し暑そうに服を着ていつもそこに佇む。 出かける時には見送り、帰ってくれば迎えてくれる。 友人が家に来れば嬉しそうにはしゃぎ、見知らぬ人が来れば来訪を教えてくれる。
一緒に出掛けようと連れ出せば大喜びし、帰ってきたら食事をおいしそうに食べる。 そんな日の夜は、とても幸せそうな見てる方までそんな気分になる寝顔。
出会いは、捨てられていた小さく儚い姿をした白い命を拾った時。 白い毛並に背中から額にかけて走る灰色の模様。 冬には冬毛、夏には夏毛に生え変わるけれど、軟らかさはそのままに。 立派な四肢で走り回る、ハスキーとのミックスの大型犬に成長。 2008年6月某日 さすがに昔の様に元気に走り回る事は無くなったけれど、見つめる顔は変わらず 凛々しくも可愛くあり、瞳はどこか達観した様な雰囲気を漂わす。 若干食が細くなったかもしれない。 ―――この時から、覚悟はしていた。 2008年6月30日 もう、殆ど動かさなくなった大きな体を見つつ、出掛けなければならなかった。 顔だけ動かして見送ってくれる。 背中から悲しげな声を聞いた気がした。 変な予感が、胸騒ぎがずっとしていた。 ―――まだ、大丈夫。そう言い聞かせて家路を急ぐ。 そこには、儚げに微笑む白い顔が見えると信じて――― もう、顔すら動かす気力もないのか、上下する胸の動きも緩慢に見える。 呼ぶような声を聞いて、すぐに駆け寄った。 腕を頭の下に入れ、顔を持ち上げて見つめる。 腕の中で、何か言いたげな目をした後、ゆっくりと瞼が閉じていく。 『ありがとう』 そう、言ったように思えた。 そして、永い眠りに着いた。 「見ている方も幸せになる様な、幸せで満足そうな寝顔だった」 と、帰ってきた時、教えられた。 ―――覚悟はしていた。嫌な胸騒ぎも感じたから、もしかしたら、と思っていた。 だから、間に合わなかった事に驚きはしなかった。ただ、悲しかった――― 2008年6月30日 愛犬(犬種:ミックス♀) 15歳(人間でいう約90歳) 永眠 今まで、ありがとう。ずっと忘れない。姿は消えても想い出は残り続けるから。 毎日癒しを与えてくれる大切な家族が『いた』 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ここまで、お付き合いいただきありがとうございます。 奇しくも【6月30日】 銀雨の世界でも休止と言う形で、会えなくなる人達がいました。 一度にこんなに別れがやってこなくても……と、思わずにはいられません。 致し方の無いことですが、これも乗り越えなくてはいけない事実。
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