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[0回]
こんにちはこんばんは。 スティノークルと付き合いの長い方は、最近の日記などを見て、 『スティノークルってこんな口調だっけ?』と、思われる方もいる かもしれませんが……元々、彼は一人の時や親しい友人達とは 日記などのような砕けた口調になるハズだったんですよ!! と、解説をした所で、ここからはナナ&逢の提供でお送り致します。 7=ナナ I=逢 7:「…………」 I :「……ナナ様?」 7:「…なんでしょう?」 I:「いや、何か喋らないと、始まらない上に放送事故と思われるで御座るよ!」 7:「仕方ありませんね。では、アクションの感想を手短にするのです」 ・黒羊卿1回目 7:「……もふもふご馳走様でした」 I:「……もふもふご馳走様で御座った」 7:「まあ、開始早々誰か様が迷われたおかげで出発に大幅な送れが……」 I:「……誰で御座ろうなあ。ははは……シャロ殿の心の台詞が的確で御座った」 7:「誤字姫様と連呼できた時点で、目的の半分は達成されていたのです」 I:「うむ、ナナ様と拙者双方のアクションに『セシリア殿=誤字姫様と呼ぶ』と」 7:「完璧ですね」 I:「ぶちぬこ達との戦闘面も、皆との連携共々良い描写と結果で御座ったなあ」 7:「そうですね。うまくいって良かったのです。……戦闘中でも癒し効果抜群」 I:「それにしても、まさか馬車の中にも姫様が乗っていらしたとは意外で御座った」 7:「はい、何か状況に関わる一団とは予想していましたが、予想以上の大物だったのです」 I:「……拙者としては、枕投げ時のナナ様にも驚かされたで御座るが……」 7:「ナナは至っていつも通りでしたが、何かおかしかったでしょうか?」 I:「……いえ、いつも通りで御座った。なので、そのハルバードはしまって頂きたくっ!」 (MS様の粋な計らいで、ナナの新たな一面が見れました。ありがとうございます) ・狙われた乙女~番外編『休息プラン』 7:「今まで参加してませんでしたが、ここだけこっそりいたのです。 久しぶりにメイドらしく、振舞えた気が致します。イリーナ様や誤字姫様達を 見かけたら~と、アクションを仕込んだのですが場所が違ったご様子。 残念無念(略)だったのです」 I:「拙者を置いて百合園学園へ行ったで御座るか!?ナナ様ー!」 7:「……逢様をお連れしても、食べるしかすることないではないですか」 I:「拙者も、生レイちゃん(メイドver.)見たかったで御座るよっ!」 7:「……ナナも生では見ていないので、ご安心を」 7:「……この様な感じで、よろしいのでしょうか?」 I:「うむ、拙者も初めて故、解らぬが良いと思うで御座るよ」 7&I:「色々と至らないと思いますが、今後ともよろしくお願いします(ぺこり」
ふーむ……ますますというか、いよいよというか……。 本当に厄介ごとに事欠かかんなあ。 ぼりぼりと頭をかきながら報告書やら資料やらに目を通し、 コーヒーを飲むスティノークル。 ―――とまあ、整理までSSモドキっぽく書くとアレなんで、普通に行きますが。 今起きてる主要事件に目を通したんで整理でも。 ……古戦場はまだ目を通していないんで後日把握するとして、解ってる所は、 欧州勢 ・アリス来日――狂気貴種の原初化阻止? ・処刑人――アリス追撃の模様。裏にはカリスト? ・狂気貴種吸血鬼――残留思念吸収により、原初化を目論む。全体依頼へ。 ・人狼――内部情勢も一筋縄ではない様子。 日本勢 ・妖狐(日本)――武曲の里壊滅。しかし、隠れ里発見へ。大陸妖狐と対立か。 ・妖狐(九尾)――日本妖狐の里襲撃?大陸妖狐が主戦力か。 ・幻影の古戦場――過去の土蜘蛛、人間、妖狐の戦い。超奥義などが見れるか。 ・龍脈――今だ出現し続けている模様。幻影の古戦場も龍脈の一つだそうな。 ・ゆりゆり(リリス)――不明。 ・メガリスゴースト――ヤヌスの鏡、大帝の剣など相変わらずでている模様。 欧米勢 ・サンダーバード――スティーブ氏ら欧米能力者組織による人造能力者。 サユリ・サンダーソン氏が実験稼動中。 デスサガ事件との関連性はいかに? ・詠唱銀強盗――謎の銀甲冑を纏った組織。シルフ同様ランスを扱う模様。 射程延長やタイマンチェーン、範囲回復強化などを使用。 処刑人達同様、連携力も強く、難易度の割りに強敵か。 詠唱銀を持つターゲットを狙う傾向あり? ……ざっとみた所だとこんな感じかね。 アリスさんの言葉も確かだなあ。『唯一シルバーレインの降る日本』、だからこそ シルバーレインに影響されるモノ、欲するモノ、狂わされたモノ……集うのは 必然か。 一見、バラバラの事件に見えて、実の所複雑に絡み合い、一つの事柄に結びつく。 それが何なのか、過去の因果かはたまた陰謀か、今解るのは…………。 全て、『シルバーレイン』が根底にあるというコト―――
[1回]
―――ある日の夕刻、とある喫茶店
「さてと、そろそろ閉店ですかね」 グラスを磨きながら呟く長身の男、黄楊スティノークル。 がっしりとした体格に落ち着いた雰囲気はバーテンの様な服が妙に似合い、 彼を知らない者は、いい歳の青年、下手をすると子持ちのオジサマ、と 思うことであろう。しかし、彼はこれでも正真正銘一介の『高校生』である。
……まあ、高校生といっても日々異形のモノ達と戦い、世の裏で活躍する 能力者集団学校『銀誓館』の生徒であるので……つまり、そういうこと、である。
と、そんな彼が営む喫茶店であるが、開店していれば当然閉店もある。 今はその、閉店間際の様だ。
「みんなにはもうあがってもらってるんで、後は看板片して終わり…か」 (いやはや、最近は古戦場にサンダーバード、妖狐に詠唱銀強盗、更には 欧州勢までも……やれやれだなあ) 内心で最近起こっている能力者としての情勢を思いつつ、片付けをする。
と、そこに…… 「たのもぉーー!!」 と、喫茶店にはまず縁のないセリフとともにドアが開け放たれた。 (おや、閉店間際に変わったお客さんが) 「いらっしゃいませ。テーブル席は片してしまったので、カウンター席でいいですかね?」 と、声をかけると、 「うむ、かたじけない。2名で御座る」 妙に時代がかった言回しの客人がカウンターへと歩く 「――様、本当にここで合っているのでしょうか」 と、こちらはかしこまった口調のお客が歩いてくる。
改めて閉店間際の客人に目を向けたスティノークルは驚く事になる。
御座る口調のお客は、黒髪ポニーテールの端正な顔立ちの女性。 そこまではいい。そこまでは見掛ける事もある……問題は服装だ。 パッと見、肩と胴と手に甲冑を纏っている様に見えるが……よく見ると 鎧以外の部分はぴったりとしたインナースーツだ。
色々な異形と戦う能力者でも見た事のないタイプの服装だ。 まずこの事に驚きつつ、隣りに座るもう一人のお客に目を向ける。
こちらは銀髪のショートヘア、先の女性が快活な印象を受けるのに対し、 無表情で表情から何を考えているのか読み取るのは難しいタイプの女性。 そして、何故かメイド服だ。
最近となっては別にメイド服は珍しくない。 とある電気街などは、メイド服を来たカフェがあったり、果てには執事や武将の格好を したカフェもあると聞くし、道路にメイド姿の女性がビラ配りしてたりもするらしい。 だが、通常メイド服や侍女服というものは、屋敷の中での仕事着であって外出の際は 外出着を着ていくのが普通である。 更に言えば、喫茶店の中にメイド姿のウェイトレスがいるのは不思議ではないが、 メイド服を来た人が喫茶店のお客として来るのは彼にとっても初めての出来事である。
「「「…………」」」
一瞬、沈黙が場を支配する。 が、そこは伊達に喫茶店のマスターなんぞやってるわけではない。 スティノークルはすぐに口を開く。 「この辺の方ではないとお見受けしますが?ご注文は何にしましょう」 さりげなく水を注いだコップをカウンターに置きつつ聞く 「ん?拙者達はシャンバラ教導団所属、ちと今日は友人のいる蒼学までいこうと思うてな。 ああ、拙者は緑茶を所望するで御座る」 極当たり前の事を言うようにいう武者っぽい女性 「まったく、逢様がまた迷われるから……では、コーヒーを1つお願いします」 少々呆れた様に言うメイド服の女性 「緑茶にコーヒーですね。かしこまりました。少々お待ちを」 (シャンバラ教導団…?聞いたことないな。蒼学はどこかの学園の略だろうか) と、思案しながら注文された品を用意する。
「中々に落ち着いた雰囲気のお店かと、判断出来ます」 「そうで御座るなあ。空京にはあまりない店で御座るな」 「……ところで、ここはどの辺りなのでしょうか」 「…………マスター、ここはどの辺りで御座るか?」 二人で話していたうちの、逢と呼ばれた女性が声をかける。
サイフォンでコーヒーを淹れつつ、湯呑に入れたお湯を急須に淹れ、 緑茶を作っていたスティノークルは、急須と湯呑をトレイに乗せ 「緑茶お待たせしました。ここは銀誓館学園のある鎌倉市の一角ですよ」 質問に答えつつ、トレイをカウンターに置く 「ふむ、鎌倉ということは日本で御座るか……はて、いつ地球に来たで御座るか」 湯呑にお茶を注ぎながら呟く逢 「……いくら逢様が極度の方向音痴だったしても、さすがにパラミタ大陸から 地球まで迷い込むことはないと思いたいのです」 「はっはっはっ、ナナ様、いくら拙者でもそこまで迷わぬで御座るよ!」 方向音痴という部分は否定しないらしい。 「コーヒーお待たせしました。砂糖はお好みでどうぞ。っと、失礼ですが、 パラミタ大陸とはどこのことですかね?」 コーヒーを差し出しつつ、疑問を口にしてみるスティノークル 「……?ありがとうございます。パラミタ大陸は日本の上空に浮遊する大陸ですが」 差し出されたコーヒーを受け取り、質問に答えるナナと呼ばれる女性 「日本の上空に浮遊大陸が?……うーむ、聞いた事ありませんなあ」 これまでに色々な超常現象やメガリスを目にしたスティノークルでも 初めて聞くモノだったらしい。 (…昔の争いに、空飛ぶ円盤型のメガリスがあったと文献で見ましたが、 大陸と呼ぶ程の大きさではなかったはず…) 今一度思い返していると、 「ふぅ、お茶は落ち着くで御座るなあ。ちと道を聞こうと入った店が普通で良かった で御座るよ。開けた途端、異世界への扉だったりしたら驚きで御座るからな」 緑茶を啜りながら、逢が一言 「ナナは喫茶店だと解っていましたが。看板でていましたので。 もし、その様な怪しげな扉だとしたら、止めているのです」 二人のやり取りを聞いていたスティノークルは 「……異世界……確か、お二人は日本を知っているのでしたか?」 何か思い浮かんだのか、二人に問う 「はい、ナナは地球人ですので」 「うむ、拙者はパラミタのヴァルキリーで御座るが、ナナ様と出会った のは地球で御座るよ」 と、二人そろって肯定の返答を返す 「ふむ……どうやら『地球』は同じモノを指している様ですね。と、いうことは 同じ地球であって違う世界、いわゆる並行世界の様な感じですかね」 ここまでの情報から推測した見解を述べるスティノークル ――― 一方は『シルバーレインを防ぐ世界結界で覆われた地球』 ――― 一方は『日本上空に現れたパラミタ大陸と共存する地球』
通常では交わることのない、二つの『世界』が、喫茶店の扉によって 繋がる……原因はまったく不明だが―――